【初心者向け】債務償還年数とは?意味・計算方法・目安をわかりやすく解説!

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この記事でわかること:

  • 債務償還年数とは何か
  • どんな場面で使うか
  • 計算方法と具体例
  • 健全な目安

債務償還年数とは?カンタンに言うと

「債務償還年数」は、企業が借金(負債)を利益でどのくらいの年数で返済できるかを表す指標です。

会社の“返済能力”を数値で見える化してくれるので、銀行もよく使う指標なんです。

なぜ債務償還年数が大事なのか?

債務償還年数は、企業の財務の健全性(返済力)を測る物差しです。
・数字が短ければ短いほど健全(すぐに返せる)
・数字が長くなると財務リスクが高まる

銀行はこの数字を見て、「この会社にお金を貸しても大丈夫か?」を判断します。

債務償還年数の計算方法

計算式:
(借入金 − 運転資金)÷(経営利益 + 減価償却 − 法人税)

具体例:
借入金:1億円
運転資金:2000万円
経営利益:3000万円
減価償却:1000万円
法人税:500万円

計算:
(1億円 − 2000万円)÷(3000万円+1000万円−500万円)= 2.67年

健全な「目安」は何年?

  • 3年以内:かなり健全!融資もスムーズ
  • 5年以内:おおむねOK
  • 7年以上:資金繰りに注意が必要
  • 10年以上:危険。早期改善を

よくある誤解

「利益が出てるなら大丈夫でしょ?」
実は、利益があってもキャッシュが足りないケースはよくあります。債務償還年数はキャッシュベースの判断も含んでいます。

まとめ

  • 債務償還年数とは、借金を何年で返せるかを示す数字
  • 財務健全性を測る重要な指標
  • 目安は3〜5年以内が理想
  • まずは自社の債務償還年数を計算してみることが第一歩

「返済能力が気になる」「資金繰りが不安」そんなときこそ、債務償還年数をチェックしてみましょう。

稲田光浩 税理士

この記事を書いた人

稲田 光浩(いなだ みつひろ)|税理士/経営支援コンサルタント

経営者の“想い”に寄り添い、財務・税務・補助金・業務改善など多角的な支援を行う提案型の税理士。
顧問先の業績改善実績多数(▲500万円→2,000万円など)。「売上アップと財務健全性の両立」を信条に、日々経営者と伴走中。

  • 所属:稲田光浩税理士事務所
  • 資格:税理士(30歳で官報合格)、経営支援責任者、補助金認定アドバイザー
  • 実績:補助金採択実績90%、創業支援、財務改善、医療法人支援、事業承継など多数
  • 対応領域:経営支援、資金繰り改善、補助金支援、相続・承継、クラウド会計導入ほか
  • モットー:あらゆる支援により、経営者の業績UPに貢献する
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