御社はPDCAを回せていますか??
PDCAサイクルとは、計画・実行・評価・改善の4つのフェーズで構成される管理手法です。
このPDCAサイクルは、数字と密接な関係を持ちます。
本記事では、PDCAサイクルと数字の関係性について探っていきます。
(1. PDCAサイクルの概要)
【P】:Plan(計画)とは、何らかの物事を行うために、あらかじめその方法や手順を考え企てること。
【D】:Do(実行)とは、 物事を実際に行うこと。
【C】:Check(評価)とは、行動の結果を検証し、計画との差異を確認します。
【A】:Action(対策・改善)とは、分析結果をもとに、今後の対策と改善方法を探る
を周期的に回すことです。
(2. 失敗する会社の事例:)
PDCAサイクルを無視した会社の事例を挙げ、その結果や問題点について解説します。
事例:PDCAサイクルを行わず、Do(実行)だけを行う会社
1)採算があっていない仕事も実行だけを行い、見直しを行っていないので仕事をやればやるだけ赤字が増えていく。
2)新規事業に計画性がなく、100円の物を買い98円で売っていく商売を意識せずに始めてします。
3)原価の評価ができず、感覚で売価を決めて商売をしている。
など。
実行はするものの、結果を見ない・見直さないで仕事を進めていき、忙しく仕事を行っているが、
お金がない状態の会社をよくみます。
(3. 成功する会社の事例:)
PDCAサイクルを適切に活用した会社の事例を紹介し、その成功要因について考察します。
事例:PDCAサイクルを意識して、Plan・Do・Check・Actionを行っている会社
1)採算があっていない仕事を実行するだけではなく、評価しどの部分に不効率があるか確認して、少しずつ採算が取れる仕事に変えていく。
2)新規事業の計画をつくり、98円の物を買い150円で売っていく商売を意図的に作り上げる。
3)原価の評価が出来る仕組みをつくり、評価した原価を基に売価を決めて商売をしている。
など。
PDCAサイクルを意識し、理想と現状の差を常日頃埋めている。
忙しい仕事を良い成果へ繋げていける会社をよくみます。
(4. PDCAサイクルと数字の関係性:)
1) 計画 (Plan):
計画段階では、数値データや統計情報を活用して現状の分析や目標の設定を行います。
例えば、過去の売上データや市場動向の分析を通じて、将来の売上目標を設定することができます。
また、予算や資源の配分も数字を基に行われます。
2) 実行 (Do):
実行段階では、計画に基づいて具体的な行動やプロジェクトが実施されます。
この際には、作業の進捗状況や成果を数字で記録し、実績を定量的に評価します。
例えば、生産ラインの稼働率や品質管理の指標などが数字で表されます。
3) 評価 (Check):
評価段階では、実行された活動やプロジェクトの成果を評価し、目標との適合度を確認します。
この際には、実績データや成果指標を数字で分析し、問題や改善点を特定します。
例えば、売上の増減やコストの削減効果などが数字で評価されます。
4) 改善 (Act):
改善段階では、評価結果をもとに問題解決やプロセスの改善を行います。
数字を分析して、改善策や対策の優先順位を決定し、次の改善アクションを計画します。
例えば、売上向上のためのマーケティング戦略の改善や生産プロセスの効率化などが数字で支援されます。
(5. 適切な数字の活用方法:)
PDCAサイクルを適切に活用するための数字の活用方法について具体的に紹介します。
1) 計画書を使っての活用方法: 計画書は、PDCAサイクルの計画(Plan)段階で重要な役割を果たします。
計画書はビジネスの目標や戦略、行動計画をまとめた文書であり、数字を活用して具体的な目標を設定し、
進捗をモニタリングすることができます。
2) 請求書を使っての活用方法: 請求書は、PDCAサイクルの実行(Do)段階で重要な役割を果たします。
請求書は商品やサービスの提供に対する対価を請求する文書であり、数字を活用して売上の管理や収益の確保を行います。
3) 試算表を使っての活用方法: 試算表は、PDCAサイクルの評価(Check)段階で重要な役割を果たします。
試算表は収入や支出、利益などの数値を記録した表であり、事業の成績や効果を評価するために使用されます。
これらの具体的な活用方法を通じて、計画書、請求書、試算表などの数字を適切に活用することで、
PDCAサイクルを効果的に運用し、ビジネスの持続的な改善を実現することができます。
6. 結論:
PDCAサイクルは数字と関連させることで、
1)客観的なデータに基づく意思決定を行えること
2)問題点の早期発見と迅速な対応を行えること
3)目標達成度の評価と成果の可視化に繋がること
4)持続的な改善と成長の促進を行えること
※結果:客観的な経営から脱却し確かな現実と向き合って経営をすすめることができます。
これを機にまずは数字を基にした評価資料を作成し、PDCAサイクルを正しく活用していく方法を考え運用してみませんか。