変えたい理由は、もう固まっているのではないでしょうか。
月次の数字が遅い。銀行対応まで相談できない。質問への返事が申告期しか来ない。理由を挙げれば、すぐに3つは出てくる。
それでも動けないのは、理由が足りないからではなく、断る気まずさが先に立っているからではないでしょうか。
先代からの付き合い。10年来の関係。地元で顔を合わせる間柄。
悪い先生ではない。むしろ世話になってきた。
だから、言えない。
私は税理士です。大阪で、年商1〜10億の成長企業を専門にしています。東京プロマーケット上場準備中の企業の監査役、社会医療法人の監事を務め、複数社の経営会議に外部の立場で参加しています。そして仕事柄、税理士の乗り換えを「受け入れる側」として、引き継ぎの現場を何度も見てきました。
その経験から、正直に書きます。
乗り換えの面談で一番多い質問は、料金でも、サービス内容でもありません。
「先生、今の税理士には、何て言えばいいんですか」
この記事は、その質問への答えを全部書いたものです。乗り換えで実際に何が起きるかの時系列、角が立たない伝え方の文例3パターン、受け取るべき資料のリスト、動くべきタイミング。読み終わる頃には、「何をどの順番でやればいいか」が具体的に見えているはずです。
今の税理士に言う前に、まず「受け皿」を固めたいなら
切り出すのは、次の税理士が決まってからで構いません。45分の無料相談で、御社の状況なら乗り換えるべきか・引き継ぎをどう段取るかを、この記事の時系列に沿って一緒に整理します。相談したからといって契約する必要はありません。
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1. なぜ「変えたい理由」より「断る気まずさ」のほうが重いのか?
結論から書きます。気まずいのは、あなたが薄情だからではありません。今の先生が「悪い税理士」ではないからです。
本当にひどい対応をされていたら、人は迷いません。すぐ変えます。迷って止まっているのは、たいてい逆のケースです。
先代の頃から会社を見てくれた。
創業の苦しい時期を知っている。
人柄は良く、地元では顔見知り。
ただ、会社のフェーズが変わった。年商が数億を超え、借入が増え、社員が増え、月次の数字と銀行対応が経営の生命線になった。求めるものが変わっただけなのです。
ここは、はっきり言い切ります。税理士に上下はありません。あるのは「合う・合わない」です。記帳と申告を堅実にやる事務所には、その役割に合う会社がある。財務や銀行対応まで踏み込む事務所には、それを必要とするフェーズの会社がある。今の先生を否定する必要は、まったくない。合わなくなったことを認めるだけでいいのです。
もう一つ、現場で何度も見てきたことを書きます。
切り出せないまま数ヶ月、数年と迷っている間、社長の頭の中では「言うべきか、どう言うべきか」がずっと走り続けています。月次資料を受け取るたび、決算の打ち合わせのたび、頭の片隅でその問いが再生される。この状態が、社長の脳の余白を静かに食い続けます。本来なら事業や採用に使えたはずの思考が、「気まずさの管理」に使われている。私の体感では、乗り換えを終えた社長が最初に口にするのは、新しいサービスへの感想ではなく「やっと肩の荷が下りた」という安堵です。
だからこの記事では、精神論ではなく、段取りを書きます。気まずさは「頑張って乗り越える」ものではなく、正しい手順と正しい言い方で、小さくするものです。
2. 税理士を乗り換えると、実際に何が起きるのか?【時系列4ステップ】
結論から書きます。乗り換えの流れは「打診 → 資料の引き継ぎ → 切替月 → 新しい税理士との初月次」の4ステップで、社長が自分でやることは、実質「伝えること」一つだけです。残りの実務は、新旧の税理士側で進みます。
全体像を先に図で示します。多くの社長は、この地図がないまま「大変そうだ」と感じて止まっています。
ステップ①:今の税理士への打診(社長の仕事はここだけ)
次の税理士を決めたうえで、今の先生に変更の意思を伝えます。電話・対面・メール、どの手段でも構いません。長い説明は不要で、実際には数分で終わります。何と言えばいいかは、次の章で文例ごと用意しました。
ここで多くの社長が想像するのは「引き止められたら」「気を悪くされたら」という場面です。ですが現場で何度も見てきた実際は、もっと淡々としています。税理士側は、顧問先の入れ替わりを日常として経験しています。フェーズに合わせて顧問を見直すのは経営の通常運転であり、受け取る側もそう理解しています。
ドラマは、ほぼ起きません。
ステップ②:資料の引き継ぎ(新旧の税理士間で進む)
打診が済んだら、過去の決算書・申告書・会計データなどを受け取ります。何をもらうべきかは第4章のチェックリストにまとめました。
ここで知っておいてほしいのは、資料のやり取りの窓口は、新しい税理士が担えるということです。私の事務所で乗り換えを受け入れる場合、必要資料のリストアップ、データ形式の確認、受け渡しの実務連絡は、こちらで整理して進めます。社長がやるのは「新しい税理士に資料を渡すことを前の先生に一言伝える」ところまで。期間は、私の体感では2〜4週間程度で一巡することが多いです(資料の保管状況や決算期との関係で前後します)。
ステップ③:切替月(契約が入れ替わる)
前の契約の最終月と、新しい契約の開始月を決めます。区切りとして最も多いのは「決算申告までは前の先生、新しい期から新しい税理士」というパターンです。期の途中で切り替える方法もありますが、どこで区切るのが御社にとって安全かは、決算期と申告状況によって変わります。
切替にあわせて、新しい税理士は税務署に税務代理権限証書(国税庁)を提出します。税務署とのやり取りの窓口が誰かを明示する書類で、これも税理士側の実務です。社長の手続きはありません。
ステップ④:新しい税理士との初月次(ここからが本番)
切り替え後の最初の1〜2ヶ月は、新しい税理士が過去の数字を読み込み、御社の現在地を把握する期間です。私の事務所では、初月次で必ず「銀行から見た御社の評価」を最初に共有します。債務償還年数、自己資本比率、借入の構造。乗り換えは、記帳の引っ越しではなく、会社の数字の見え方を作り直すスタートラインだからです。
実際に、税理士を変えたことをきっかけに銀行融資の通り方が変わった事例は、税理士を変えて銀行融資が通った話に詳しく書いています。銀行融資は数字の審査ではなく、返済ストーリーの審査です。そのストーリーを組める体制に変わることが、乗り換えの本当の成果物です。
3. 今の税理士には、何と言えばいいのか?【そのまま使える文例3パターン】
結論から書きます。伝え方の原則は3つだけです。①不満を理由にしない ②前向きな理由に変換する ③感謝を先に言う。この3つを守れば、関係を壊さずに伝えられます。
不満をぶつけて別れる必要はありません。事実、不満を並べても得るものは何もない。相手も人間ですから、「至らなかった点」を列挙されれば防御的になり、その後の引き継ぎ協力が渋くなるだけです。逆に、前向きな理由と感謝で伝えれば、先方も「それなら」と受け取れる。これは駆け引きではなく、実務を円滑にするための礼儀です。
以下、口頭でもメールでも使える文例を3パターン用意しました。御社の状況に近いものを、言葉を自分に合わせて使ってください。
文例①:世代交代を理由にする(2代目・3代目の社長向け)
「先生には、父の代から長年会社を支えていただき、本当に感謝しています。このたび私の代になり、経営体制を私なりに一度組み直すことにしました。その一環で、顧問税理士についても、同世代で今後長く並走してもらえる税理士に切り替えることを決めました。勝手なお願いで恐縮ですが、引き継ぎにご協力いただけますでしょうか。今期の申告までは、これまで通りお願いできればと思っています。」
受け入れる側の税理士として言うと、この理由が最も角が立ちません。先方の仕事への評価を一切下げずに、変更の必然性だけが伝わるからです。世代交代は誰のせいでもない。先代と同世代の先生であれば、「自分もいつまでも見られるわけではない」という感覚を持っていることも多く、納得を得やすい理由です。
文例②:事業拡大を理由にする(借入・組織が大きくなってきた会社向け)
「先生には創業からここまで、本当にお世話になりました。おかげさまで事業の規模が大きくなり、銀行からの借入や月次の管理体制について、財務専門の体制を組む必要が出てきました。今回、財務・銀行対応まで一体で見てもらえる事務所に顧問をお願いすることにしました。先生にご不満があったわけではなく、会社のフェーズの問題です。引き継ぎの際は、どうぞよろしくお願いします。」
これは実態がそのまま理由になるパターンです。私の体感では、年商が数億を超えた会社の税理士変更は、大半がこの構図です。「不満」ではなく「フェーズ」だと明言する一文が入っているので、先方も自分の仕事を否定されたとは受け取りません。
文例③:顧問体制の見直しを理由にする(理由を細かく言いたくない場合)
「長年にわたりご支援いただき、ありがとうございました。このたび、経営全体の顧問体制(税務・財務・その他の専門家)を見直すことになり、税務顧問についても切り替えをさせていただくことにしました。今期の決算申告まではこれまで通りお願いし、その後の資料の引き継ぎについて、改めてご連絡させていただきます。」
理由の説明を最小限にしたいときの型です。「会社の方針として体制全体を見直す」という枠に入れることで、個別の理由に踏み込まずに済みます。詳細を聞かれても「全体の見直しの一環でして」で完結できます。
3つに共通する構造は、「感謝 → 変更の決定(相談ではなく報告)→ 引き継ぎの依頼」の順番です。特に大事なのは真ん中で、「変えようか迷っていまして」と相談の形にしないこと。決定として伝えるから、先方も引き止めではなく引き継ぎのモードに入れます。ここで揺れると、お互いに苦しい時間が長引きます。
文例の前に、「そもそも変えるべきか」から整理したいなら
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4. 引き継ぎで受け取るべき資料は何か?【チェックリスト】
結論から書きます。受け取るべき資料は下の表のとおりで、核になるのは「申告書一式3期分」と「会計データ」の2つです。この2つさえ確保できれば、新しい税理士は仕事を始められます。
一覧をチェックリストとして使えるよう、優先度付きで整理しました。
| 優先度 | 資料 | 補足 |
|---|---|---|
| 最優先 | 決算書・法人税申告書一式(直近3期分) | 別表・勘定科目内訳書・事業概況説明書・消費税/地方税申告書を含む控え一式 |
| 最優先 | 会計データ(仕訳データ) | 会計ソフトのデータそのもの、またはエクスポートした仕訳データ。紙の総勘定元帳・仕訳帳でも可 |
| 重要 | 固定資産台帳 | 減価償却の継続計算に必須。抜けると翌期の申告で手戻りが起きやすい |
| 重要 | 税務署への届出書の控え | 青色申告承認申請、消費税関係(簡易課税・課税事業者選択等)、給与支払事務所等の届出など |
| 重要 | 年末調整・給与関係の資料 | 給与台帳、源泉徴収簿、扶養控除等申告書など。給与計算も依頼していた場合は特に |
| あれば | 定款・登記簿謄本・株主名簿 | 会社側でも保管しているはず。手元になければこの機会に揃える |
| あれば | 税務調査の経緯資料 | 過去に調査があった場合の指摘事項・修正申告の内容。新しい税理士のリスク把握が速くなる |
ここで一つ、知っておいてほしい原則があります。決算書・申告書控え・会計帳簿は、御社のものです。税理士が預かって作業していただけで、所有者は会社です。引き継ぎで請求することは、権利であって、無理なお願いではありません。堂々と依頼して構いません。
会計データについて補足します。私の事務所はfreeeを軸にしているので、前の事務所もクラウド会計を使っていれば、権限の付与だけでデータがそのまま引き継げます。過去の仕訳を1件も打ち直さずにスタートできるケースもある。他のソフトの場合もエクスポートしたデータで引き継げることが多く、最悪、紙の元帳しかなくても仕事はできます。「データの形式が違うから乗り換えられない」ということは、実務上ほぼありません。ここを心配して止まっている社長が意外と多いのですが、経験上、データは何とかなります。
5. いつ動くのがベストか?避けるべき時期はあるのか?
結論から書きます。ベストは「決算申告が終わった直後」、避けるべきは「決算前3ヶ月〜申告完了まで」です。
理由はシンプルです。決算申告は、1年分の仕事の集大成です。申告が終わった瞬間が、前の先生の仕事の区切りであり、責任の切れ目が最もきれいになる。3月決算なら5月に申告を終え、6月から新体制。9月決算なら11月申告、12月から新体制。この区切りなら、前の先生も「最後まで仕事をやり切った」形で終われるので、感情面でも実務面でも後を引きません。
逆に、決算直前の変更は勧めません。これは受け入れる側としても同じで、正直に書くと、私自身この時期の切替のご相談には「申告が終わるまで待ちましょう」とお答えしています。前の先生はすでに決算準備に入っており、新しい税理士は期中の処理を把握しないまま申告に突入することになる。どちらにとってもリスクが高い時期です。もし今がその時期なら、「決算までは今のまま、申告が終わったら切り替え」と決めて、先に新しい税理士との話だけ進めておくのが安全です。実際、私のところへの相談も「次の決算が終わったタイミングで」という形で事前に段取りを組むケースが少なくありません。
もう一つ、税務調査の途中も避けるべき時期です。調査対応は期中の処理を担当した税理士が続けるのが合理的で、調査完了後が切り替えの区切りになります。
❌ ここで多くの社長が失敗するパターン
次の税理士を決める前に、勢いで今の税理士へ解約を切り出してしまうこと。契約が先に切れると、月次も納税予測も止まった「税理士空白期間」が生まれます。その間に納期限や届出期限が来ると、誰もチェックしていない状態で期限だけが過ぎていく。順番は必ず「新しい税理士を決める → 引き継ぎの段取りを組む → 今の税理士に伝える」です。伝えるのは、受け皿ができてからで遅くありません。
6. 当事務所は、引き継ぎをどこまで代行できるのか?
結論から書きます。社長にお願いするのは「今の先生への一言」だけ。それ以外の引き継ぎ実務は、当事務所が窓口になって進められます。
具体的には、乗り換えを受け入れる際、当事務所では次のことをやっています。
- 資料リストの作成と提示——御社の状況に合わせて「前の先生に依頼する資料一覧」をこちらで作ります。社長はそれを転送するだけです
- 前の事務所との実務連絡——データの形式、受け渡し方法、不足資料の確認といった事務レベルのやり取りは、税理士同士で直接進めます。社長が板挟みになる場面を作りません
- 税務署対応——税務代理権限証書の提出など、切替に伴う手続きはすべてこちらの実務です
- 会計データの移行——freeeへの移行設計を含め、過去データをどう引き継ぐかをこちらで組みます。freee認定アドバイザーとして、移行の設計は日常業務です
- 切替スケジュールの設計——御社の決算期から逆算して、「いつ伝えて、いつ切り替えるのが安全か」の日程表を先に作ります
正直に書くと、「先方への最初の一言」だけは、代行できません。契約の当事者は社長と前の先生であり、そこを第三者が代弁するのは筋が違うからです。ただし、その一言の言い方は第3章の文例まで用意しましたし、いつ・どの順番で言うかの台本は、無料相談の場で御社の状況に合わせて一緒に作れます。「言う」以外の全部を外せるだけで、乗り換えの心理的な重さは別物になります。
そして、引き継ぎはゴールではありません。私が乗り換えの受け入れで最終的に目指しているのは、数字で売上を伸ばす体制——月次の数字が翌月に出て、銀行にいつでも試算表を出せて、社長が自分の言葉で数字を語れる状態を作ることです。税理士選びで何を見るべきかは経営コンサル・税理士選びで不安な10のことに、業界側の構造の話は税理士業界の「3つの闇」に書いています。乗り換え先を検討する材料にしてください。
7. よくあるご質問(FAQ)
乗り換え相談の面談で、実際によく聞かれる質問をまとめました。
Q1. 長年の付き合いなので、どうしても気まずいです。関係を壊さずに変えられますか?
変えられます。ポイントは、不満ではなく前向きな理由(世代交代・事業拡大・体制見直し)で伝えること、決算申告後の区切りで切り替えること、感謝を先に言うことの3つです。現場で何度も見てきましたが、この3つを守った乗り換えで関係が険悪になるケースはまれです。税理士側も顧問先の入れ替わりには慣れています。むしろ、不満を抱えたまま曖昧な関係を続けるほうが、お互いにとって不誠実な結果になりやすいと感じています。
Q2. 会計データが前の税理士の事務所にしかありません。消えたり、もらえなかったりしませんか?
決算書・申告書控え・会計帳簿は会社の所有物であり、引き渡しを求めるのは正当な権利です。実務上も、資料の引き渡し自体を拒否されるケースはまれです。仮にデータ形式の問題で電子データがそのまま渡せない場合でも、紙の元帳や申告書控えがあれば新しい税理士は業務を再開できます。心配な場合は、解約を切り出す前に決算書・申告書の控え3期分が手元にあるかを確認しておくと、より安心です。
Q3. 切替の前後で、顧問料が二重にかかりませんか?
基本的には、二重払いが起きない設計が可能です。最も多い形は「決算申告までは前の税理士、新しい期から新しい税理士」という切り替えで、この場合、期間の重複は発生しません。ただし、前の契約に解約予告の定め(3ヶ月前通知等)がある場合は、その期間分の顧問料が発生することがあります。契約書の解約条項を先に確認し、それを踏まえて切替月を設計するのが確実です。当事務所の無料相談では、契約条件を見ながら二重負担が出ない切替時期を一緒に逆算しています。
Q4. 今の税理士は、取引銀行や知人から紹介された先生です。紹介者との関係が心配です。
紹介経由の場合は、紹介者への一言を挟むことをお勧めします。「会社のフェーズが変わり、財務体制強化のために顧問を切り替えることにした。良い先生をご紹介いただいたことには感謝している」と先に伝えておけば、紹介者の顔をつぶさずに済みます。銀行紹介のケースでも、財務・銀行対応を強化するための変更であれば、銀行にとってもプラスの話であり、理解を得やすい理由になります。伝える順番は「新しい税理士の確定 → 紹介者 → 今の税理士」が安全です。
Q5. もし引き継ぎに協力してもらえなかったら、どうすればいいですか?
まれなケースですが、備えはあります。第一に、申告書の控えと決算書は会社側の書類保管やe-Taxの受信データからも復元できることが多く、完全に手詰まりになることはほとんどありません。第二に、会計データが引き継げなくても、直近の申告書一式があれば新しい税理士は期首残高から帳簿を再構築できます。第三に、資料の引き渡しを不当に拒まれた場合は、所属税理士会に相談する道もあります。実際には、新しい税理士が窓口に立って事務的に依頼すれば、協力を得られることがほとんどです。
Q6. 大阪以外の会社ですが、乗り換えの相談はできますか?
できます。当事務所は大阪市淀川区ですが、オンラインで全国対応しています。月次面談も銀行対応の打ち合わせもオンラインで完結できる体制です。引き継ぎ実務も、資料のやり取りはデータと郵送で進むため、前の税理士が遠方でも支障はありません。決算書2期分をご用意いただければ、初回相談から具体的な切替スケジュールの話ができます。
8. まとめ|乗り換えは「裏切り」ではなく「経営判断」
最後に、この記事の要点を整理します。
- 気まずいのは、今の先生が悪い税理士ではないから。否定ではなく「合わなくなった」を認めるだけでいい
- 流れは「打診 → 資料引き継ぎ → 切替月 → 初月次」の4ステップ。社長の仕事は実質「伝えること」だけ
- 伝え方は「感謝 → 決定の報告 → 引き継ぎ依頼」の順。理由は世代交代・事業拡大・体制見直しのいずれかに変換する
- 核になる資料は「申告書一式3期分」と「会計データ」。どちらも会社の所有物で、請求は正当な権利
- ベストタイミングは決算申告後。順番は必ず「新しい税理士を決めてから、今の税理士に伝える」
ここまで読んで、それでも切り出すことに重さを感じるなら、それはあなたが誠実な経営者だからです。長年の関係を軽く扱えない人が、取引先や社員との関係を大切にできる人です。
ただ、一つだけ視点を足させてください。
顧問税理士を誰にするかは、義理の問題ではなく、会社の数字と資金繰りを誰に預けるかという経営判断です。銀行対応が変わり、月次の速さが変わり、社長が数字に使う時間が変わる。その影響を受けるのは、先生ではなく、あなたの会社と社員です。
今日できる小さな行動を一つ。今日は、誰にも何も言わなくて構いません。まず、直近3期分の決算書と申告書の控えが手元(自社内)にあるかどうかだけ、確かめてみてください。あれば、引き継ぎの半分はもう手の中にあります。なければ、それを揃えるところが最初の一歩です。
このまま「言いにくいから」を理由に、合わなくなった体制でもう1年を過ごすのか。それとも、決算後の区切りに向けて、今日から静かに段取りを始めるのか。会社の数字が変わり始めるのは、切り出した日ではなく、段取りを始めた日からです。
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💡 乗り換えを「記帳の引っ越し」で終わらせたくないなら
Luxe Partners|年商1〜10億の成長企業向け 財務伴走パートナー
税理士を変える本当の目的は、担当者が変わることではなく、会社の数字の使い方が変わることのはずです。月次試算表の運用、取引銀行のポートフォリオ、資金使途と借入期間の整理、節税と調達力のバランス設計——切替後の初月次から、税理士業務の枠を超えて一気通貫で伴走するのが Luxe Partners です。社外CFOとして毎月の経営会議に入り、社長が数字で意思決定できる体制が固まるところまで並走します。
この記事を書いた人
稲田光浩(いなだ みつひろ)
税理士/稲田光浩税理士事務所 代表
年商1〜10億の成長企業オーナー専門・認定経営革新等支援機関・freee認定アドバイザー
- 顧問先:成長期の中小企業・スタートアップ・医療歯科・飲食等
- CFO顧問の伴走実績あり、新規CFO顧問の受付を再開しています
- 監査役:東京プロマーケット 上場準備中の企業 1社
- 監事:社会医療法人 1法人
- 経営会議・取締役会への参加経験:複数社
- プロジェクト型支援領域:経営ダッシュボード設計・構築/経営計画策定/資金調達伴走/経理業務フロー改善/AI活用設計
〒532-0011 大阪市淀川区西中島4-2-21 ミツフ新御堂筋ビル605


