まず、正直に確かめてください
ひとつでも当てはまるなら、
このページはあなたのために書かれています。
- 決算は黒字なのに、毎月の支払いで通帳が薄くなっていく
- 売上は増えているのに、資金繰りは前より苦しい気がする
- 在庫がどれくらい「現金を食っているか」を、金額で言えない
- 銀行融資を「困ったときにお願いするもの」だと思っている
- 今の税理士は、申告はしてくれるが、お金と数字の相談には乗ってくれない
はじめまして。大阪市淀川区の稲田光浩税理士事務所 代表・税理士の稲田光浩です。私は、記帳と申告だけで終わる税理士ではありません。年商1〜10億円規模の会社に、財務・資金繰り・銀行融資まで踏み込んで伴走することを仕事にしています。なかでも卸売業は、財務の力が最も報われる業種だと考えています。
少し長いページです。けれど読み終わる頃には、御社の資金繰りが今どういう構造で苦しいのか、税務調査で足元をすくわれる論点はどこか、どこに手を打てば変わるのか——それが具体的な言葉で見えているはずです。そして、もし一つでも「これはうちのことだ」と思う箇所があったなら、そのときは読むのをやめて、相談に来てください。あなたの会社の数字で話したほうが、何倍も早い。
なぜ、残らないのか
卸売業は「黒字なのに苦しい」を、構造として抱えている
結論から書きます。卸売業がお金に困りやすいのは、経営の巧拙ではなく運転資金の構造のせいです。運転資金は、次の式で決まります。
必要運転資金の方程式
売上債権(売掛金)+ 棚卸資産(在庫)
− 仕入債務(買掛金)
卸売業は、この3つがどれも大きくなりやすい業種です。得意先には掛けで売り(売掛金がたまる)、欠品を防ぐために在庫を積み(棚卸がふくらむ)、それでも仕入先への支払いは待ってくれない。つまり、お金を先に払って、回収は後という時間差が、常に会社の体に穴を開け続けている状態です。
そして厄介なのが、売上が伸びるほど、この穴が大きくなることです。取引が増えれば売掛金も在庫も比例して増える。粗利率の薄い卸売業では、増えた粗利より増えた運転資金のほうが大きくなりやすく、「増収なのに資金繰りは前より苦しい」という現象が起きます。私はこれを“増収貧乏”と呼んでいます。決算書は黒字なのに、社長の実感は火の車。この食い違いの正体が、運転資金です。
数字で見ると、こうなる(仕組みを掴むための計算例)
仮に、月商1,000万円、売掛の回収まで2か月、在庫が1.5か月分、仕入の支払いが1か月後、という卸売会社があったとします(特定の会社の数字ではありません)。すると——
- 売上債権:1,000万円 × 2か月 = 2,000万円
- 棚卸資産:(月の仕入相当)× 1.5か月 = ざっくり1,000万円超
- 仕入債務:(月の仕入相当)× 1か月 = △700万円前後
差し引きで、常時2,000万円超の現金が事業に“貼り付いて”いる計算になります。利益とは別に、事業を回すためだけに寝ている資金です。売上が1.5倍になれば、この貼り付き額もおおむね1.5倍になる。成長するほど、より多くの現金を先に用意しなければならない——これが卸売業の宿命です。
——現金が在庫に化けて眠っていることに、決算書だけでは気づけないのです。
ここに気づいて指摘できるかどうかが、卸売業を見る側の一番の分かれ目です。そして、この「在庫」こそが、次にお話しする税務調査で一番狙われる場所でもあります。
最も読んでほしい章
税務調査で「在庫漏れ」を指摘された会社に、
何が起きるのか。
ここは、卸売業の社長に最も真剣に読んでほしい章です。そして、私がこの仕事に力を入れている理由そのものでもあります。
卸売業・小売業の税務調査で、税務署が最も丁寧に見る論点の一つが棚卸資産(在庫)の計上です。理由は単純で、期末の在庫を少なく計上すると、その分だけ利益が小さくなり、税金が減るからです。意図的でなくても——数え忘れ、倉庫の隅、預け在庫、輸送中の在庫、サンプル在庫——こうした「計上漏れ」は、卸売業では驚くほど起こりやすい。品目が多く、拠点が分かれ、期末はただでさえ忙しいからです。
「利益が減る」だけでは、済まない
① 過去にさかのぼって、利益が増える
在庫を正しく計上し直すと、その期の利益が上振れます。1期だけでなく、複数期にわたることも珍しくありません。
② 本税に加えて、加算税・延滞税がのる
過少申告加算税や延滞税が上乗せされます。悪質と判断されれば重加算税もあり得ます。本来の税金+ペナルティを、まとめて払うことになります。
③ しかも、そのお金は「在庫」に化けている
ここが卸売業の残酷なところです。利益は出ていた。でもその利益は、現金ではなく倉庫の在庫になっている。手元に現金がないのに、追徴の納税だけが現実に来る。資金繰りが一気に崩れます。
黒字倒産という言葉がありますが、これはその引き金になり得る出来事です。「利益は出ていた」のに「現金がない」——冒頭からお話ししてきた卸売業の構造的な弱点が、税務調査という形で、最悪のタイミングで表に出るのです。
とにかく、あなたには同じ思いをしてほしくない。
税務調査の指摘で、積み上げてきた利益が一瞬で追徴に消え、資金繰りに追われる——あの重さを、社長が背負う必要はありません。日々の在庫管理と月次のチェックを地道に積んでおけば、そのほとんどは「起きる前」に防げるものだからです。私がこの仕事にこだわるのは、事が起きてから呼ばれるのではなく、起きる前に隣にいたいからです。
在庫の計上漏れは、こんな場所で起きる
「うちはちゃんと数えている」と思っていても、卸売業では次のような“数えたつもりで数えていない在庫”が生まれます。悪意はありません。期末の慌ただしさの中で、見えなくなるだけです。
- 倉庫の隅・棚の奥——動きの遅い在庫ほど、物理的にも意識的にも死角に入る
- 預け在庫・委託在庫——他社の倉庫や店頭に置いている在庫は、自社在庫なのに数え忘れやすい
- 期末時点で輸送中の在庫——船やトラックの上にある商品は「どっちの在庫か」で漏れる
- 検品前で別置きしている仕入——入荷したが検品待ちの山が、カウント対象から外れる
- サンプル・見本として抜いた在庫——「売り物じゃないから」と外してしまう
- 返品されて戻ってきた在庫——戻り品の再計上を忘れる
だからこそ、数える範囲とルールを事前に決めておくこと、そして月次で在庫の動きを追っておくことが効きます。期末に一度だけ数える会社ほど、この漏れが起きます。防ぐ側の仕事は地味です。でも、この地味な仕事こそが、数年後の税務調査であなたの会社を守ります。
「うちの在庫まわり、大丈夫だろうか」——
少しでもそう思ったなら、期末を迎える前に点検しましょう。今の在庫の数え方・月次の見方で税務調査に耐えられるか、45分の無料相談でリスクのありかを一緒に確かめます。
課題の正体
卸売業の社長がつまずく、財務の3つの壁
これまで見てきた中で、卸売業の資金の悩みは、だいたい次の3つの壁に集約されます。あなたの会社は、どれに当てはまるでしょうか。
壁① 運転資金が、構造的に重い
売掛・在庫・買掛のバランスで必要運転資金は決まります。ここを“感覚”で回している会社がとても多い。「なんとなく足りない気がするから借りる」——これでは、いつ資金が詰まるか誰にも読めません。まずやるべきは、必要運転資金を金額で見える化し、それを何で賄うか(自己資金か、短期借入か、当座貸越枠か)を先に決めておくこと。運転資金は「借りてはいけないお金」ではありません。事業を回すために正しく借りるべきお金です。問題は、金額を把握せずに場当たりで借りることにあります。
壁② 粗利率1〜2%の差が、利益を丸ごと左右する
卸売業の粗利率は薄い。だからこそ、粗利率がわずか1〜2%動くだけで、営業利益が倍になったり消えたりします。ところが多くの会社は、全社の粗利率しか見ていない。本当に見るべきは商品別・得意先別の粗利です。「売上は一番大きいのに、粗利ではほとんど稼いでいない大口先」「量は出ないが粗利率が高い優良商品」——これが見えると、値引き交渉も、品揃えも、営業の力配分も、打ち手がまるで変わります。
壁③ 仕入資金=銀行融資が、生命線になる
卸売業は、商品を仕入れなければ売上が立ちません。その仕入資金を手元資金だけで回すには限界がある。季節性のある商材なら、資金需要は一時期に跳ね上がる。つまり卸売業にとって銀行融資は“万一の保険”ではなく、事業を回す“血液”です。平時から銀行と正しく付き合い、必要なときに必要な額を良い条件で引ける状態を作っておくことが、他業種以上に効いてきます。
この3つはバラバラの問題に見えて、実は1枚の資金繰り表の上でつながっています。運転資金の重さも、粗利の薄さも、融資のタイミングも、すべて「いつ・いくら現金が動くか」に落ちる。だから私たちは、卸売業の相談を受けたら、必ずこの1枚から始めます。
ここからが、面白いところです
数字が見えた瞬間、経営は攻めに変わる
ここまでは痛い話をしてきました。ここからは、逆の話をします。卸売業は、数字を見える化したときのリターンが最も大きい業種の一つです。粗利1%、在庫数日分、融資の組み方ひとつ——小さな一手が、そのまま現金になって返ってくる。社長がその手応えを掴んだとき、経営は守りから攻めに変わります。
粗利を1%上げる、現実的な打ち手
「全社の粗利率を見るのをやめて、分解して見る」——ここからすべてが始まります。売上の大きさと、粗利の稼ぎは別物です。売上ランキングではなく粗利額(率×量)で並べ替えると、景色が一変します。「売上は一番大きいのに、粗利ではほとんど貢献していない大口先」「目立たないが、コツコツ稼ぐ優良商品」——この2つが見えるだけで、営業の力配分も、在庫の持ち方も、値決めも変わります。
値引きは、一律ではなく“選んで”やる。売価から仕入原価を引くだけでなく、送料・保管費・回収までの資金負担・手間を含めた“本当の採算”で見ると、「値引きに応じてよい取引」と「むしろ条件を見直すべき取引」がはっきり分かれます。数字を持って交渉できる社長は、無理な値引きに引きずられません。そして粗利は売価だけでなく仕入原価でも決まる。相見積・ボリューム交渉・支払条件の見直し——原価を1%下げる交渉には、粗利を1%上げるのと同じ効果があります。私たちは、この両側から粗利を設計します。
在庫を“現金”に戻す
在庫は、現金が姿を変えて眠っているものです。減らせば現金が戻る。ただし減らしすぎれば欠品で売上を落とす。この綱引きを感覚ではなく数字で調整するのが「適正在庫」の考え方です。売れ筋のAランク商品は欠品させず回転を速く、動きの遅いCランク商品は思い切って絞る——メリハリをつけるだけで、欠品を増やさずに在庫全体を圧縮できます。全部を平等に積むから、現金が寝るのです。
在庫回転率や在庫日数で「この在庫は平均◯日、現金になるのを待っている」を測り、その日数を縮める。そして売れ残りは“持ち続けるコスト”で判断する。保管費、資金の固定、劣化・陳腐化——持ち続けるコストが処分の損失を上回ることは珍しくありません。「いつまでに、いくらで捌くか」を意思決定する。ここに踏み込めるかどうかで、卸売業のキャッシュは大きく変わります。
融資は、“正しい組み方”を知るだけで楽になる
売掛・在庫という運転資金は、常に一定額が事業に貼り付いています。この性質のお金を、毎月元本を返す長期の証書貸付で借りると、返済のたびに資金が抜けて、また借り直す——苦しい循環に入ります。運転資金は本来、手形貸付や当座貸越といった短期の融資を継続的に回す形が相性が良い。この組み替えだけで、毎月の資金繰りが楽になる会社は少なくありません。
季節性のある商材なら、仕入集中期の資金の山を平時から銀行と共有し、季節資金の枠を事前に用意しておく。保証協会付きに頼りきりにならず、少しずつプロパー融資を引ける関係を育て、複数行と付き合って条件を競わせる。さらに卸売業なら、在庫や売掛金を担保に借りるABL(動産担保融資)という選択肢もある。動産の多い卸売業と相性が良く、通常の枠とは別の資金調達路になります。
そして忘れないでください。銀行が最も見ているのは「この社長は、自社の数字を分かっているか」です。試算表と資金繰り表を平時から出し、先の見通しを語れる会社には、いざというとき銀行も動きやすい。融資の成否は、申し込むときではなく、平時の付き合い方で決まっているのです。
13週資金繰り表——不安を“予定”に変える道具
資金繰りの不安を「予測できるもの」に変える、いちばん確実な道具が資金繰り表です。特に卸売業には、13週(約3か月先)まで週単位で見るローリング方式をおすすめしています。月単位では、月の途中の資金ショートが見えません。仕入の支払いが月初に集中し、回収は月末——この山と谷は、週単位で見て初めて分かります。13週先まで見ておけば、資金が細るタイミングの2〜3週間前に手を打てる。
やることはシンプルです。入金(売掛の回収予定)と出金(仕入・人件費・経費・返済・税金)を週ごとに並べ、毎週1週分を前に進める。これを習慣にすると、資金ショートは“突然の事故”ではなく、“予定表に書いてある予定”に変わります。そしてこの1枚は、銀行に見せれば「先を見て経営している会社だ」と伝わる。守りの道具であると同時に、攻めの武器です。
数字で先が見えている状態で、攻めの判断に集中してほしい。
守りの技術
売掛金の焦げ付きから、会社を守る
卸売業の資金繰りを一瞬で崩す、最も怖い出来事——それは大口取引先の焦げ付き(貸し倒れ)です。掛け取引が基本の卸売業では、請求書を出した時点ではまだ現金は入っていません。回収して、初めて売上が完成する。特に売上の大きな一社に依存している会社は、その一社が支払いを止めた瞬間に、資金繰り全体が傾きます。
- 取引先の“支払う力”を見る——新規の大口取引の前に、相手の信用状態をできる範囲で確認する
- 1社への集中を避ける——集中は効率が良い反面、焦げ付いたときのダメージも大きい
- 回収条件を、売上を追う前に決めておく——支払サイト・与信限度額・遅延時の対応。曖昧なまま取引を広げると、後で必ず苦しくなる
回収できない売上は、売上ではなくリスクです。私たちは、粗利と与信の両面から「その取引を続けるべきか」を数字で一緒に判断します。
銀行融資以外の、資金調達の選択肢
選択肢を知っておくこと自体が、社長の武器になります。ABL(動産担保融資)は在庫や売掛金を担保に借りる方法で、動産の多い卸売業と相性が良い。リース・割賦は設備を手元資金を減らさず導入し、運転資金を温存する手段。補助金・助成金は販路開拓や設備投資の自己負担を軽くできますが、後払いが基本で立て替え資金の準備が要る。ファクタリングは売掛金の早期現金化で急場に効きますが、コストが高いものもあり使いどころは慎重に。大切なのは、これらを「どれか一つ」ではなく組み合わせて最適化する視点です。
卸売業の社長が言いがちな、3つの誤解
誤解①「在庫は資産だから、多く持っていても損はない」
在庫は貸借対照表では資産です。でも実態は、現金が姿を変えて眠っているもの。保管費がかかり、資金が固定され、劣化・陳腐化のリスクを負い、税務調査では計上漏れを疑われる。「これは寝ている現金だ」と捉え直すだけで、在庫への向き合い方が変わります。
誤解②「借金は少ないほど、良い会社だ」
卸売業で必要運転資金を自己資金だけで賄おうとすると、成長のたびに手元が細り、チャンスに動けなくなります。大事なのは借金の“額”ではなく“質”と“バランス”。運転資金は正しく借り、返済が資金繰りを圧迫しない形に組む——これができている会社のほうが、むしろ強い。
誤解③「粗利率は業界平均並みだから、うちは大丈夫」
平均の中身は「しっかり稼ぐ取引」と「赤字すれすれの取引」の混ざり物です。平均で安心していると、赤字取引を優良取引の粗利で穴埋めし続ける構造に気づけません。見るべきは平均ではなく、分解した中身です。
成長ステージ別・財務の勘所
拡大期は“増収貧乏”に要注意。売上が伸びる時期こそ運転資金が最も膨らみます。融資枠を先に広げ、資金繰り表で先を見る——攻めるほど、守りの設計が要ります。安定期は量ではなく質で利益を作る局面。粗利と在庫の質を磨き、同じ売上でも残るお金を増やす“筋肉質な会社”への転換期です。承継期は、社長の頭の中の勘を数字と仕組みに置き換える時期。承継とは、事業・経営・財産の3つを渡すこと。その土台は、やはり数字です。
決算前の“期末チェック”
- 棚卸の精度を上げる——数える範囲(預け在庫・輸送中・検品前・サンプル・返品)を事前に決める。後々のリスクが大きく減ります
- 滞留在庫の処分を判断する——持ち続けるコストと処分の損失を天秤にかけ、期末までに意思決定する
- 納税資金を先に確保する——利益が在庫に化けていると、“黒字なのに納税資金がない”事態が起きがち。資金繰り表で出所を確認
- 翌期の運転資金と融資を見通す——来期の売上計画が決まれば、必要な資金も見える。期末は翌期の資金計画を立てる絶好のタイミング
月次で、私が必ず見る数字
毎月御社の数字を一緒に見るとき、卸売業で特に注目するのは——粗利率の推移(全社と主要な商品・得意先ごと。じわじわ下がっていないか)。在庫の金額と回転(売上の伸び以上に在庫が増えていたら、現金が吸われているサイン。月次で見る習慣がそのまま税務調査の守りになる)。売掛金の滞留(資金繰り悪化と貸し倒れ、両方の前触れ)。資金繰りの予実のズレ(ズレの原因を毎月潰すと予測精度が上がる)。借入残高と返済の重さ(返済が資金繰りを圧迫し始めたら、借り換え・条件変更を考えるタイミング)。数字は、早く見るほど打てる手が増えます。年に一度の決算ではなく、月次で。これが卸売業を守り、伸ばすための基本動作です。
❌ 真面目な会社ほど陥る、5つの失敗
- 欠品が怖くて仕入れすぎる——在庫は損益に出ないため気づきにくい。現金が在庫に化けて眠り、黒字のまま資金が詰まる。しかも税務調査では計上漏れを疑われる
- 粗利ミックスを見ずに一律値引き——薄い粗利をさらに削り、忙しいのに利益が消える
- 短期の運転資金で、長期の滞留在庫を回す——返済が来るたびに借り直す自転車操業に陥る
- 売掛の与信管理を怠る——大口一社の焦げ付きで、一気に資金ショート
- 棚卸を“期末に一度だけ”の作業だと思っている——月次で在庫を見る習慣が、そのまま税務調査の守りになる
どれも、悪い判断をしているのではなく、数字の見え方が実態とずれているだけです。見え方を正すだけで、同じ売上でも残るお金は変わります。
私たちの答え
卸売業のための「経営支援セット」
ここまでの打ち手を、バラバラに頼むのではなく、一つのセットとして毎月伴走する——それが「経営支援セット」です。税務顧問(守り)と財務伴走(攻め)を1本にまとめた、卸売業の社長のためのパッケージです。
狙いはシンプルです。「申告のためだけの数字」を、「経営判断のための数字」に変える。そして社長が、資金繰りの不安に振り回されるのではなく、攻めの意思決定に集中できる状態をつくる。これが、卸売業でいちばん効く伴走の形だと考えています。
料金は、会社の規模・取引量・依頼範囲によって変わるため、一律の金額はここには書きません。ただし、初回のご相談で、御社に必要な範囲をすり合わせたうえで、明確にお見積りします。相談の段階では、費用は一切かかりません。
経営支援セットが自社に合うか、確かめたい方へ
決算書と直近の試算表を見れば、御社にどの支援が要るか、45分でおおよそお答えできます。セット前提の営業はしません。必要な分だけをご提案します。
はっきり言います
「税務顧問だけ」では、卸売業の悩みは解けない
ここまで読んで、気づいた方もいるかもしれません。この記事で書いてきたこと——運転資金、粗利、在庫、融資、資金繰り——は、そのほとんどが「税金の計算」ではありません。
一般的な税理士の仕事は、記帳・決算・申告が中心です。それはとても大切な仕事で、私も当然、責任を持って担います。ただ、卸売業の社長を本当に苦しめているのは、税金の額ではなく、資金繰りと粗利の構造です。ここに踏み込まない限り、「黒字なのにお金が残らない」は解けません。
実際、「卸売業に強い」とうたう情報の多くは、税務調査や在庫評価といった“税務の話”にとどまっています。もちろんそれも重要です。でも、それだけでは片手落ちです。必要なのは、税務という守りと、財務という攻めを、同じ一人が地続きで見ること。決算書を作る人と、資金繰りを設計する人が別々だと、話は永遠につながりません。私は、その両方を1本でやります。
卸売業の社長から、よくいただくご相談
一つでも当てはまるなら、それはもう「相談していいサイン」です。
- 「決算は黒字なのに、なぜ手元にお金が残らないのか知りたい」
- 「銀行から借りているが、この借り方で正しいのか不安」
- 「在庫が多い気がするが、どれくらい減らせるのか分からない」
- 「値引き要請に、どこまで応じるべきか基準がほしい」
- 「税務調査が来ると聞いた。在庫まわりが心配だ」
- 「今の税理士に、資金繰りや融資の相談ができない」
- 「事業を子どもに継がせたいが、その前に数字を整理しておきたい」
どれも、正解のない問いに一人で向き合っている社長の声です。私は、その隣に座って、数字を一緒に見る相手でありたいと思っています。
相談から伴走までの流れ
無料相談(45分)
フォーム・電話・LINEのいずれかからご連絡ください。決算書と直近の試算表があれば、その場で「なぜお金が残らないのか」の構造を一緒に見ます。資料がなくても、お話だけでも構いません。
現状の見える化
必要運転資金・商品別/得意先別の粗利・在庫の状況・借入の余力を数字で整理。御社のお金の“詰まりどころ”がはっきりします。
設計とご提案
運転資金の賄い方、融資の組み方、粗利改善の優先順位、税務リスクの潰し方——必要な支援と、その範囲・お見積りを明確にご提示。ここまで費用はかかりません。
毎月の伴走(経営支援セット)
月次の数字・資金繰り表・経営会議で、意思決定に伴走します。決算・申告・税務調査対応まで、守りと攻めを1本で。
無料相談(45分)では、何が分かるのか
- 御社の必要運転資金は、いくらか——今、事業にいくらの現金が貼り付いているか
- お金が残らない、いちばんの原因はどこか——売掛・在庫・買掛・借入のどこに詰まりがあるか
- 今の借入の組み方は、適切か——短期・長期のバランス、返済負担の重さ
- 在庫・粗利に、改善の余地はあるか——ざっくりとした当たりをつけます
- 次にやるべき、優先順位の高い一手は何か
売り込みはしません。相談だけで終えていただいて構いません。それでも、自社の数字の“詰まりどころ”が分かるだけで、次の動きは変わります。
この仕事をする理由
なぜ、稲田光浩に任せるのか
私は「記帳・申告・節税」で終わる税理士ではありません。会社のお金の意思決定の、その部屋の中にいることを仕事にしてきました。決算書を外から眺めるのではなく、資金繰り表と融資戦略を社長の隣で一緒に作る——それが私のやり方です。
- 税理士として、財務・資金繰り・銀行融資に踏み込む——申告書を作るだけでは終わりません
- 東京プロマーケット上場準備中の企業で、監査役——「お金の使い道を審査する側」の視点を持っています
- 社会医療法人の監事——法人の業務・会計を監査する立場からも、数字を見てきました
- 複数社の経営会議・取締役会に参加——「説明する側」と「審査する側」、両方の景色を知っています
- コンサル部門の兼務経験——経営改善計画の策定や業務改善支援に従事してきました
そして先に書いたとおり、私には「同じ思いをしてほしくない」という一点の動機があります。税務調査で足元をすくわれ、資金繰りに追われる——そんな事態は、平時の地道な数字の積み重ねで、そのほとんどが防げます。事が起きてから呼ばれる税理士ではなく、起きる前から隣にいる税理士でありたい。卸売業に力を入れているのは、この業種でこそ、その価値が一番大きいと信じているからです。
社長が、安心して次の一手を打つためのものです。
資金繰りの不安に眠れない夜を過ごすより、数字で先が見えている状態で、攻めの判断に集中してほしい。私は、そのための地図と、隣で一緒に考える時間を提供します。卸売業という、財務の力が最も報われる業種で、あなたの会社が「黒字で、かつ、現金が回る会社」になるまで——本気で伴走します。
よくある質問
相談の前に、気になること
Q1. 卸売業の財務に、本当に詳しいのですか?
Q2. 在庫(棚卸資産)の評価や、税務調査が不安です。相談できますか?
Q3. 必要な運転資金の目安は、どう考えればいいですか?
Q4. 銀行融資も手伝ってもらえますか?
Q5. 今の税理士がいますが、変える前に相談だけできますか?
Q6. 顧問料(経営支援セット)はどれくらいですか?
Q7. 大阪以外でも対応できますか?
Q8. 経理の体制が整っていなくても大丈夫ですか?
Q9. 相談のとき、何を持っていけばいいですか?
Q10. どのタイミングで相談するのがベストですか?
終章
「残らないお金」は、構造から変えられる。
卸売業がお金に苦しむのは、社長のせいではありません。売掛・在庫・買掛が生む運転資金の構造、薄い粗利、仕入を支える融資、そして税務調査で狙われる在庫——この4つを“感覚”で回している限り、売上が伸びるほど苦しくなります。逆に言えば、この4つを数字で捉え直すだけで、同じ売上でも会社に残るお金は変わり、足元をすくわれるリスクも小さくできます。
私がこのページを書いたのは、一人でも多くの卸売業の社長に、「黒字なのに苦しい」「税務調査で追徴に追われる」——あの思いをしてほしくないからです。この願いに、嘘はありません。
今の資金繰りを、来期も同じやり方で続けるのか。それとも、一度きちんと数字で見える化して、運転資金・粗利・融資・在庫を設計し直すのか。
その分かれ道に立っているなら、まず45分、話を聞かせてください。売り込みはしません。御社の数字を一緒に見て、正直にお答えします。それが、次の一歩を決める一番の近道です。
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決算書と試算表があると具体的に。なくても、お話だけでも構いません。
💡 税務顧問の枠を超えて、財務全体を任せたいなら
Luxe Partners|年商1〜10億の成長企業向け 財務伴走パートナー
運転資金の設計・銀行融資・資金繰り・粗利改善——卸売業のお金まわりの意思決定を、税理士業務の枠を超えて一気通貫で伴走するのが Luxe Partners です。単発の相談ではなく、財務戦略のパートナーが必要な段階に来ている会社のために。
この記事を書いた人
稲田光浩(いなだ みつひろ)
税理士/稲田光浩税理士事務所 代表
年商1〜10億の成長企業オーナー専門・freee認定アドバイザー
- 顧問先:成長期の中小企業・スタートアップ・医療歯科・飲食等
- CFO顧問の伴走実績あり、新規CFO顧問の受付を再開しています
- 監査役:東京プロマーケット 上場準備中の企業 1社
- 監事:社会医療法人 1法人
- 経営会議・取締役会への参加経験:複数社
- プロジェクト型支援領域:経営ダッシュボード設計・構築/経営計画策定/資金調達伴走/経理業務フロー改善/AI活用設計
〒532-0011 大阪市淀川区西中島4-2-21 ミツフ新御堂筋ビル605
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