財務コンサルティングとは?業務内容・費用・選び方を税理士が現場視点で解説

記事更新日:

「財務コンサルって、結局なにをしてくれるんですか?」

面談でいちばん多く受ける質問が、これです。

結論から書きます。財務コンサルティングとは、会社のお金の「未来」を設計する仕事です。

決算書を作る。税金を計算する。これは税理士の仕事。
では、「来月の資金繰りをどう回すか」「この設備投資はやっていいか」「銀行にどう話せば融資が通るか」——これは誰に聞きますか?

顧問税理士に聞いても「それは税務の範囲外です」と言われた経験がある社長は、少なくないはずです。

私は税理士業界に19年います。税理士登録から8年目、独立して5年目。並行して、東京プロマーケット上場準備中の企業の監査役、社会医療法人の監事を務め、複数社の経営会議・取締役会に外部の立場で出ています。会社のお金の使い道が決まる、その部屋の中にいる税理士という言い方が、いちばん近い。

その立場から見えているのは、財務コンサルティングという言葉の中身が、依頼する側と受ける側でまるで揃っていないという現実です。

この記事では、業務内容・費用・選び方・導入の流れまでを、現場の目線で整理します。きれいごとだけでなく、合わない会社成果が出ない会社の共通点も正直に書きます。「うちに必要かどうか」の判断材料として使ってください。

▶ 初回45分の無料相談を申し込む ▶ LINEで質問する
直近2期の決算書をお持ちいただければ、御社の現在地と、先に手を打つべき順番を整理してお返しします。

財務コンサルティングとは何をする仕事か?

財務コンサルティングとは、企業の財務状態を診断し、資金繰り・借入構造・収益性の改善を継続的に支援するサービスです。

もう少し噛み砕きます。

社長が「お金のことで迷ったとき、数字で一緒に考えてくれる専門家」。それが財務コンサルタントです。

現場では、こんな相談が非常に多い。

  • 銀行融資の交渉がうまくいかない
  • 利益は出ているのに現金が手元に残らない
  • 返済が重くて次の投資に踏み出せない
  • 自己資本比率が低く、銀行の評価が上がらない
  • 経営計画はあるが、数字との連動ができていない

これらはすべて「財務の構造的な問題」です。
会計ソフトを入れても、記帳を正確にしても、解決しない類の問題。

財務コンサルティングは、この構造そのものを変えることを目的としています。

もうひとつ、はっきりさせておきたいことがあります。財務と経理は違います。経理は「過去に起きたお金の動きを、正確に記録する」仕事。財務は「これから動かすお金を、どう配るか決める」仕事です。記録が正確でも、配り方を間違えれば会社は止まる。逆に配り方が正しければ、多少記録が荒くても会社は伸びます。順番として、記録の精度と同じかそれ以上に、配り方の設計が効いてくる。

利益と現金が一致しない構造そのものについては、黒字なのに現金が残らない理由にまとめました。

財務コンサル・税理士・経営コンサルは何が違うのか?

ここは非常に混同されやすいポイントです。はっきり整理します。

税理士 財務コンサルタント 経営コンサルタント
扱う時間軸 過去(決算・申告) 未来(資金繰り・投資判断) 未来(事業戦略・組織)
主な業務 税務申告・記帳・節税 資金繰り管理・銀行交渉・財務改善 マーケ・組織設計・事業計画
財務の専門性 △(税務中心) △(広く浅い)
費用感(月額) 3万〜10万円 5万〜30万円 10万〜100万円
中小企業との相性 △(大企業向けが多い)

税理士の仕事は、過去の数字を正確にまとめること。税務申告・記帳・決算書の作成がメインです。将来の資金繰りや銀行交渉は専門外であるケースが多い。

財務コンサルの仕事は、未来のお金を設計すること。過去の数字を使って、「これからどう動くか」を一緒に考えます。

経営コンサルの仕事は、事業戦略・マーケティング・組織設計など幅広い領域をカバーします。ただし財務の専門性は浅いケースが多い。

混同されやすい相手が、もう2つあります。M&Aアドバイザーは、会社を売る・買う場面に特化した専門家です。案件が動いている間だけ関わり、成約すると離れます。ファイナンシャルプランナーは、個人の資産・保険・ライフプランが主戦場で、法人の借入構造や銀行評価とは扱う領域が違います。どちらも「財務」という言葉を使いますが、社長が困っている「来月の資金と、来期の投資判断」を担当する人ではありません。

では、中小企業にとってベストな選択肢は何か?

言葉を選ばずに書きます。税理士が財務コンサルを兼務するケースが、最もコストパフォーマンスが高い。

理由はシンプルで、実際の財務データを最も深く知っているのが顧問税理士だからです。情報共有のロスがなく、節税と財務改善を同時に設計できる。これは別々の専門家では作りにくい状態です。

財務コンサルティングと税理士の違いをさらに詳しく解説
税理士が財務コンサルとして伴走するメリット

財務コンサルティングの業務内容は具体的に何か?

具体的に何をしてくれるのか。7つに分けて説明します。

① 資金繰り管理・改善

毎月の資金繰り表を作成し、3〜6ヶ月先の資金不足リスクを早期発見します。

「気づいたら資金ショート」——現場でこれが一番怖い。発見が早いほど打ち手の幅が広がります。

② 銀行交渉・融資支援

借入の条件交渉・リスケジュール・新規融資の申請など、銀行との交渉をサポートします。

社長一人で銀行に向き合うのと、財務の専門家が数字で説明するのとでは、伝わり方が変わります。銀行が見ているのは決算書の点数だけでなく、返済の物語が筋道立っているかだからです。

③ 財務体質の改善

銀行が重視する財務指標を改善するための具体的なアクションを設計します。

  • 自己資本比率:15%以上が銀行評価の一つの目安
  • 債務償還年数:10年未満が銀行評価の一つの目安

「数字が良くなる行動」を経営判断に落とし込む。これがゴールです。なお指標の基準は金融機関・業種・保証の有無で変わるため、あくまで目安として捉えてください。

④ 経営計画・予実管理

中期経営計画の策定と、月次の予実管理を社内に定着させます。

目標と現実のギャップを毎月確認する。これだけで経営のPDCAが回り始めます。

⑤ 経営者保証の解除支援

財務体質を整備し、個人保証なしで融資を受けられる体制を目指します。

2023年以降、経営者保証に関する取り扱いは金融機関側の説明義務が強化される方向で動いており、取り組む中小企業は増えています。ただし「ガイドラインがあるから外れる」わけではなく、法人と個人の資金の分離・財務基盤・情報開示という要件を満たす必要があります。詳しくは経営者保証を外す財務要件に書きました。

⑥ 事業承継・M&Aの財務設計

後継者に渡すのか、外に譲るのか。どちらを選ぶにせよ、先に整えるのは株価と借入と個人保証です。承継の前年に慌てて動いても、打てる手はほとんど残っていません。ここは時間を味方につけないと勝負にならない領域で、3年前から着手できるかどうかで結果が変わります。

⑦ 管理会計・原価の見える化

「どの商品で、どの得意先で、いくら儲かっているのか」を分解します。全社の決算書は黒字でも、事業別に割ると赤字が混ざっていることは珍しくありません。やめる判断は、始める判断より難しい。だから数字で見えるようにしておく必要があります。

決算書そのものの読み方から押さえたい方は、経営者のための決算書の読み方から先に読んでください。

財務コンサルティングで資金繰りが変わる理由と銀行交渉の実例

❌ ここで多くの社長が失敗するパターン

今の顧問税理士に「財務まで踏み込めますか」と一度も聞かないまま、別の財務コンサルを契約してしまうこと。税理士とコンサルで言うことが食い違い、社長が板挟みになります。しかも数字の元データは税理士側にあるので、コンサルは常に情報が遅れる。まずは今の税理士が未来の数字まで扱えるのかを確認する。扱えないなら、税理士機能ごと見直す選択肢も検討したほうが速い。

財務コンサルタントに資格は必要か?誰に頼めば外さないのか?

結論から書きます。「財務コンサルタント」という国家資格は存在しません。名乗るのは自由です。ここが、この業界のいちばん怖いところです。

実際に財務コンサルティングを担っている人の背景は、だいたい次のように分かれます。

  • 税理士——決算書・試算表・税務を日常的に扱う。数字の元データに最も近い位置にいる
  • 公認会計士——監査・会計基準に強い。上場・上場準備の領域に厚い
  • 中小企業診断士——経営全般の診断に強い。財務は守備範囲の一部
  • 金融機関の出身者——審査する側の目線を持つ。銀行交渉の現場感がある
  • 民間の認定資格のみ——講座を受ければ取れる種類のものも多く、実務経験の裏づけは別問題

資格の有無より効くのは、その人が実際に何社の決算書を、何年見てきたかです。財務の判断は、パターンの蓄積がものを言う。教科書だけで身につく種類の能力ではありません。

もうひとつ、確認したほうがいい点があります。その人自身が、経営の意思決定の場に出た経験があるかどうか。資料を作る役と、その資料を前に「やる/やらない」を決める場に座る役では、見えているものが違います。私は監査役・監事という、お金の使い道を審査する側にも立っていますが、あの席から見ると「数字は合っているのに、判断材料になっていない資料」が本当に多い。

「うちに財務コンサルが要るのか」から相談できます

必要かどうかの判断も含めて、45分の無料相談で整理します。直近2期の決算書があれば、その場で現在地の見立てをお返しします。

初回45分・無料 | オンライン(Zoom・Google Meet)可 | 2営業日以内にご返信

Webで無料相談する →
電話:06-7777-1762
LINEで相談 →

大阪市淀川区・オンライン全国対応/強引な勧誘はありません

財務コンサルティングのメリットとデメリットは?

導入する5つのメリット

  • 資金繰りが「見える化」される。 来月・再来月の残高が見えるだけで、社長の意思決定の精度が一段上がります。
  • 融資条件が改善する余地が生まれる。 財務指標を整備して銀行に説明できるようになると、金利や保証条件の交渉材料ができます。
  • 投資判断をデータで行える。 設備投資・採用・広告——感覚ではなく数字で判断できる環境が作れます。
  • 経営者保証の解除が近づく。 財務体質の整備は、個人保証解除の前提条件です。
  • 黒字倒産のリスクを回避できる。 利益が出ていてもキャッシュが回らなければ会社は止まる。この構造的リスクを防ぎます。

注意すべきデメリット・リスク

  • 費用がかかる。 月額の固定費が増えるのは事実です。効果が出るまでは、純粋な持ち出しに見えます。
  • 即効性は期待しすぎない。 資金繰り表の整備は初月からですが、財務体質の改善は6ヶ月〜1年が目安です。
  • 社長の関与が必要。 丸投げでは機能しません。毎月の面談に出て、一緒に数字を追いかける姿勢が前提です。
  • 社内の作業が一時的に増える。 資金繰り表・部門別の集計を作るために、経理担当の手間が最初の数ヶ月は確実に増えます。ここで社内が疲弊して止まるケースがあります。
  • 人によって質の差が大きい。 資格が要らない領域なので、実力の開きが大きい。これは正直に書いておきます。

財務コンサルが合わない会社

正直に書きます。次のような会社には、今は勧めません。

  • 売上規模が小さく、借入もほとんどない会社。 設計する対象がまだ小さい。まずは税務顧問と本業の集中で十分です
  • 社長が数字を見る時間を作れない会社。 月1時間の面談すら取れない状態なら、費用が無駄になります
  • すでに資金がショート寸前で、来週の支払いが立たない会社。 これは財務改善ではなく再生・法的整理の領域で、必要な専門家が変わります
  • 「銀行を黙らせる魔法」を期待している会社。 そんな手は存在しません。数字を良くする以外に道はない

自社に必要かどうかの線引きは、財務コンサルが必要な会社・不要な会社の違いで詳しく整理しています。

財務コンサルを入れて成果が出る会社と、出ない会社は何が違うのか?

結論を先に書きます。差がつくのは、コンサルの実力よりも社長が「決める場」を月に一度でも持てるかどうかです。

複数社の経営会議に外部の立場で出ていて、これは間違いないと感じています。同じ資料を出しても、伸びる会社と変わらない会社がはっきり分かれる。分かれ目は、資料の出来ではありませんでした。

成果が出る会社に共通していること。

  • 月次の数字が翌月の中旬までに出てくる。判断が間に合う
  • 面談の場で、社長がその場で「やる/やらない」を決める。持ち帰りが少ない
  • 決めたことに期限と担当がつく。次回、その進捗から会議が始まる
  • 悪い数字を隠さない。むしろ社長のほうから先に出してくる

成果が出ない会社に共通していること。

  • 試算表が3ヶ月遅れ。議論しているのは、もう終わった過去の話
  • 面談が「報告を聞く会」になっている。決定事項がゼロで終わる
  • 社長が数字の話をすべて経理担当に振ってしまい、当事者から降りている
  • 都合の悪い数字が出てこない。後から発覚して打ち手が遅れる

言葉を選ばずに書きます。財務コンサルは、社長の決断を代行する装置ではありません。決断の材料を揃え、精度を上げ、後押しをする役です。決めるのは社長。ここを取り違えたまま契約すると、どれだけ費用をかけても数字は動きません。

私自身、独立して間もない頃に外したことがあります。精度の高い資料を作れば社長は動くはずだと思っていました。動きませんでした。足りなかったのは資料の精度ではなく、決める場と、決めた後に追いかける仕組みのほうでした。今は資料より先に、月次の「決める場」を作ることから始めます。

財務コンサルティングを導入すべきタイミングはいつか?

「危機が来てから頼む」——これでは遅い。財務コンサルティングは予防医療と同じです。

売上が伸び始めたとき。
成長期こそ資金繰りが逼迫しやすい。仕入・人件費・設備投資が先行して、黒字倒産のリスクが生まれます。

銀行との関係を作り直したいとき。
融資を断られた。条件が悪い。担当者が変わった。このタイミングで財務体質を見直すと、関係が変わることがあります。

次の投資判断を迫られているとき。
設備・採用・M&A。感覚で決めるか、数字で決めるか。この差は数百万〜数千万円のリスクに直結します。

税理士変更を検討しているとき。
ここが最大のチャンスです。税理士を変えるタイミングで財務コンサルをセット導入すると、一気に体制が整います。実際に税理士を変えて融資の通り方が変わった話は、税理士を変えて銀行融資が通った話に書きました。

財務コンサルティングの費用相場はいくらか?その金額は何で決まるのか?

「いくらかかるのか」——これが気になる社長は多いです。正直に書きます。

依頼先 月額費用 特徴
大手コンサルファーム 50万〜200万円以上 上場企業向け。中小企業にはオーバースペック
独立系コンサルタント 10万〜30万円 資格・実績の確認が必要
税理士事務所(兼務型) 5万〜15万円(税務顧問に追加) 中小企業に最もコスパが高い
中小企業診断士 3万〜8万円 経営全般に強いが財務特化は限定的

契約形態は4つに分かれる

金額だけを見比べても意味がありません。同じ「月20万円」でも、契約形態が違えば買っているものが違うからです。

  • 顧問契約(月額固定)——毎月の面談と継続的な伴走。財務は積み上げで効くので、中小企業に最も向く形
  • プロジェクト契約(期間限定)——資金調達、経営計画の策定、事業承継の設計など、ゴールが決まった案件。3〜12ヶ月で終わる
  • スポット契約(時間単価)——単発の相談・セカンドオピニオン。安く試せる反面、継続的な改善にはつながりにくい
  • 成果報酬型——調達額の数%など。初期費用は抑えられますが、「調達すること」自体が目的化しやすい構造は理解しておいてください

その金額は、何に対して払っているのか

ここは競合の記事があまり書かない部分なので、内訳を開きます。財務コンサルの月額は、ざっくり次の4つの合計で決まります。

  • 面談の時間——月1回か、月2回か。90分か、半日か。ここが料金表の骨格になります
  • 面談の外で作る資料の量——資金繰り表・部門別損益・銀行提出資料。実は面談時間よりこちらの工数のほうが大きい
  • 同席・代弁の有無——銀行同行、株主・後継者への説明、社内の幹部会議への出席。人が動く分、単価が上がります
  • レスポンスの速さと窓口の広さ——「明日銀行に呼ばれた」に当日で応じるのか、次回面談まで待つのか。この差が最も金額に出ます

見積もりを取るときは、金額そのものよりこの4つのどれがどれだけ入っているかを聞いてください。安いのは、たいてい資料と即応性が抜けているからです。

費用対効果の考え方。月額10万円(年間120万円)のコンサル費用に対し、たとえば借入残高2億4,000万円で金利を年0.5%改善できれば、年間の利息負担は120万円分軽くなる計算になります。あくまでモデル計算ですが、借入残高が大きい企業ほど投資対効果は跳ね上がる、という構造は変わりません。

財務コンサルティングの費用相場と損しない契約の見方

❌ 費用の決め方でやってはいけないこと

相見積もりを金額の数字だけで並べて、いちばん安いところに決めること。財務コンサルの見積もりは、面談回数・資料の範囲・同行の有無・レスポンス速度が各社バラバラです。条件を揃えずに金額だけ比べるのは、部屋数を見ずに家賃だけ比べるのと同じ。「月次で何を作って、何に同席して、どのくらいで返事が来るのか」を全社に同じ質問で聞いてから、金額を並べてください。

失敗しない財務コンサルの選び方は?

① 実際の財務データを扱った経験があるか

「財務コンサルタント」は誰でも名乗れます。重要なのは、税理士・公認会計士など資格を持ち、現場の数字を扱ってきた実績があるかどうかです。

② 提案だけで終わらない「伴走型」か

報告書を作って終わり。計画を作って終わり。これでは何も変わりません。

毎月、同じ専門家が数字の変化を一緒に追いかけてくれるか。ここが分かれ目です。

③ 銀行交渉の現場経験があるか

財務コンサルの成果が出る場面の多くは、銀行との交渉です。
融資条件の改善・経営者保証の解除・リスケジュール——これらの経験があるかどうかが結果に直結します。

④ 経営の意思決定の場に出た経験があるか

これは、あまり語られない基準です。経営会議・取締役会・監査役会といった「決める場」に外部の立場で座った経験があるかどうか。

あの場では、資料の美しさは評価されません。評価されるのは、その数字が判断をどちらに動かすのかを一言で言えるかどうかです。決める場を知らない人が作る資料は、たいてい情報が多すぎて判断に届きません。

財務コンサルティング会社の選び方——後悔しないための基準

なぜ「意思決定の部屋の中にいる税理士」に頼む価値があるのか?

私が財務の相談を受けるときの立ち位置を、正直に書いておきます。

税理士業界19年、税理士登録8年目、独立5年目。数字だけ見れば、大御所ではありません。ただ、同世代の税理士があまり持っていない席をいくつか持っています。

  • 東京プロマーケット上場準備中の企業の監査役——会社のお金の使い道を、審査する側の席
  • 社会医療法人の監事——業務と会計の適正さを外から見る席
  • 複数社の経営会議・取締役会への継続参加——判断がその場で下りるのを、毎月見ている席

この3つに共通するのは、数字を作る側ではなく、数字で決める側の部屋にいるということです。

決算書を作るだけでは救えない会社がある——私が独立したのは、そこに理由があります。数字は正しかった。申告も間違っていなかった。それでも判断が遅れて、打てたはずの手が打てなくなる。この構造を何度か見て、記録する側にいるだけでは足りないと考えました。

だから面談では、資料の説明に時間を使いません。「今月、社長が決めるべきことは何か」から入ります。数字はその材料として出します。順番が逆になった瞬間、財務の面談は報告会に変わってしまうからです。

社外CFO的な機能をどこまで外に出せるのかを知りたい方は、社外CFOとは社外CFOに任せられる業務範囲もあわせてどうぞ。

財務コンサルティング導入の流れはどうなるのか?

実際に当事務所で財務コンサルティングを導入する場合の流れです。

Step1:初回無料相談(45分)
現状の課題をヒアリングし、財務改善の方向性を整理します。決算書をお持ちいただければ、その場で大まかな診断が可能です。

Step2:財務診断
直近3期分の決算書・月次試算表を分析し、資金繰り・借入構造・財務指標の問題点を洗い出します。

Step3:改善計画の策定
診断結果をもとに、具体的な改善アクション・目標数値・スケジュールを設計します。

Step4:月次面談・予実管理
毎月の面談で実績と計画のギャップを確認し、翌月の打ち手を決定します。ここが最も重要なプロセスです。

Step5:銀行交渉・条件改善
財務体質が改善したタイミングで、融資条件の見直し・経営者保証の解除に動きます。

よくある質問

Q. 顧問税理士がいますが、財務コンサルも依頼できますか?
A. はい、可能です。ただし同一の専門家が担当できると、節税と財務改善を一体で設計できるため効率的です。他社の顧問税理士を残したまま財務だけご相談いただくケースもあります。

Q. どのくらいの規模から必要ですか?
A. 年商1億円前後が一つの目安です。この規模を超えると資金繰りの複雑さが増し、専門的支援の効果が出やすくなります。

Q. 効果が出るまでどのくらいかかりますか?
A. 資金繰り表の整備は初月から。銀行交渉の条件改善は2〜3ヶ月。財務指標の改善は6ヶ月〜1年が目安です。決算内容や借入条件により異なります。

Q. 財務コンサルタントに資格は必要ですか?
A. 「財務コンサルタント」という国家資格はありません。誰でも名乗れる領域です。税理士・公認会計士・中小企業診断士などの資格に加えて、実際に何社の決算書を何年扱ってきたか、経営の意思決定の場に出た経験があるかを確認してください。

Q. 財務コンサルを入れても成果が出ないのはどんな場合ですか?
A. 社長が数字の当事者から降りてしまう場合です。月次が3ヶ月遅れで出てくる、面談が報告会で終わり決定事項がゼロ、都合の悪い数字が出てこない——この3つが揃うと、どれだけ費用をかけても数字は動きません。

Q. オンライン(Zoom)での対応は可能ですか?
A. はい。月次面談・財務診断ともにZoomで対応しています。大阪以外の企業でもご利用いただけます。

Q. 補助金・助成金の活用と併用できますか?
A. はい。当事務所では補助金申請の支援も行っています。財務改善と補助金活用を組み合わせることで、キャッシュフローの改善効果がさらに高まります。

まとめ|財務コンサルティングとは、決める材料を揃える仕事

財務コンサルティングとは、数字を使って会社の未来を設計するサービスです。
税務申告とは、目的が根本的に違います。

選び方のポイントは4つ。実務経験、伴走スタイル、銀行交渉の実績、そして意思決定の場に出た経験。

そして成果を分けるのは、コンサルの腕前より社長が月に一度、数字を前に「決める場」を持てるかどうかでした。ここだけは外注できません。

今日できる小さな行動。直近3ヶ月の通帳残高と、これから3ヶ月の支払予定を、1枚の紙に並べて眺めてみてください。それだけで「いつ、いくら足りなくなるか」が見えます。財務の入口は、そこです。

来期もまた、通帳とにらめっこしながら一人で投資判断を下すのか。それとも、数字を前に一緒に決める相手を持つのか。分かれ目は、たぶんそこにあります。

稲田光浩税理士事務所では、財務コンサルティングの初回相談を45分無料で承っています。

財務コンサルティングのサービス詳細はこちら

財務の現在地を、45分で整理しませんか

資金繰り・借入・銀行との関係。どこから手をつけるべきか、順番を整理してお返しします。

初回45分・無料 | オンライン(Zoom・Google Meet)可 | 2営業日以内にご返信

Webで無料相談する →
電話:06-7777-1762
LINEで相談 →

大阪市淀川区・オンライン全国対応/強引な勧誘はありません

💡 財務に本気で伴走者を入れるなら

Luxe Partners|年商1〜10億の成長企業向け 財務伴走パートナー

税理士業務の枠を超えて、銀行交渉・事業計画・資金繰り設計まで一気通貫で伴走するのが Luxe Partners です。社外CFO的な機能を、御社の状況に合わせて提供します。

Luxe Partnersに相談する →

この記事を書いた人

稲田光浩(いなだ みつひろ)

税理士/稲田光浩税理士事務所 代表
年商1〜10億の成長企業オーナー専門・freee認定アドバイザー

  • 顧問先:成長期の中小企業・スタートアップ・医療歯科・飲食等
  • 税理士業界19年/税理士登録8年目/独立5年目
  • 監査役:東京プロマーケット 上場準備中の企業 1社
  • 監事:社会医療法人 1法人
  • 経営会議・取締役会への参加経験:複数社
  • プロジェクト型支援領域:経営ダッシュボード設計・構築/経営計画策定/資金調達伴走/経理業務フロー改善/AI活用設計

〒532-0011 大阪市淀川区西中島4-2-21 ミツフ新御堂筋ビル605

▶ 稲田が社長に伝えたいこと(仕事への想い)を読む

財務コンサルティングをもっと深く知る

論点ごとに記事を分けて詳しく書いています。気になるところから読み進めてください。


この記事を書いた税理士に、無料で相談できます

節税・資金繰り・銀行交渉など、経営に直結する税務相談を
初回45分・完全無料で承っています。対面・Zoomどちらでも対応。

無料相談を申し込む →

📞 06-7777-1762 平日9:00-20:00(土日祝対応可)

稲田光浩税理士事務所
お問い合わせ・ご相談はこちら
  • 初回相談は45分無料です、お気軽にお問い合わせください。
  • ご相談はご来所のほか、Zoom等のオンラインでの相談も承っております。
お電話でのお問い合わせ・ご相談

「ホームページを見た」とお伝えください。

受付時間:平日9:00-20:00(土日祝対応可)
LINEやChatworkでのお問い合わせ
メールでのお問い合わせ・ご相談

    ご希望の連絡先
    メールにご返信お電話にご連絡どちらでもよい

    ※営業・セールス目的のご連絡はご遠慮ください。ご返信いたしかねます。

    ページトップへ戻る

    まずは相談してみる

    45分・オンライン無料

    問い合わせる → LINEで相談